2018/11/16 13:44



折り畳んでも、洗っても大丈夫
かほく産ゴム織物バッグ
縁エタニティ金沢「春勢」で販売し好評
ファッション雑貨の「縁Eternity」(金沢市)が製作したゴム製バッグが好評だ。
国内シェアトップの石川県かほく市のゴム入り細幅織物を使用。
衣類の腰部分に使われるなど副資材が主流だったゴムが「主役」として使われている。
中田伸代社長は「地元の魅力ある商品を全国に発信し、ゴムの知名度も高めたい」と意気込んでいる。
(嶋村光希子)
縁Eternityは金沢市広坂でブティックアトリエ「春勢」(しゅんせい)を運営。
地場産業を生かした手作りファッションの伝統工芸品を企画、販売している。
ゴム入り織物メーカーの二口製紐(かほく市)の二口卓社長から「ゴムの端材があるから何か作ろう」と持ち掛けられたのが今回の商品化のきっかけ。
規格外のゴムを使った。
バッグは「FITTO」。
幅8㎝~12㎝のゴム入り織物をつなぎ合わせて仕上げた。
トートバッグやリュックサック、ハンドパツグ、パーティー用などの七種を展開。
セミオーダーで好みのデザインも受け付けている。
軽くて伸び縮みするのが持ち味。
ゴムのため折り畳んでもしわになりにくく、洗っても形崩れしないのが特徴という。
ゴムとゴムをつなぎ合わせる製法で特許を取得じた。
昨年九月に商品化し、これまでに計百個以上を販売した。
税抜き七千八百円~三万円台。
春勢で取り扱っている。
かほく市はゴム入り細幅織物の生産量が国内の七~八割を占めている。
生産が海外に移転し、地元のメーカーは十年前のピーク時から約半減し、百社超となっ
ている。
二口社長は「魅力ある産地にして後継者を増やしたい。下請けから脱却する産地のモデルにもなれたら」と話している。